「シルクロード電子商取引」協力先行区 浦東とベトナムの経済・貿易協力の深化をサポート
山水が連なり、文化が似ており、産業が互いに補完する中国とベトナム両国は、相互に重要な経済・貿易パートナーとなっている。5月13日、ベトナム・バクニン省投資促進セミナーが浦東新区で開催され、ベトナム、特にバクニン省への投資機会を探している中国の投資家にプロモーション活動を行った。「外国企業がベトナムで生産活動を行う際の第一選択肢」というバクニン省の産業発展の青写真が全国各地からの企業の目を引いた。
2008年に両国が包括的な戦略的パートナーシップを樹立して以来、各分野での協力が絶えず拡大・深化している。近年、中国とベトナムの二国間貿易はが急速に発展し、中国は長年にわたりベトナムの最大の貿易相手国となっている。一方で、ベトナムは中国にとってASEANでの最大の貿易パートナーであり、世界での第4位の貿易パートナーだ。
浦東新区にとっても、ベトナムは非常に重要な協力パートナーだ。貿易面では、2023年、浦東新区の対ベトナムの輸出入額は前年比、12%増の725億元を達成し、ASEAN諸国の中で貿易増加率が最も高かった。双方向投資の面では、ベトナムの対浦東新区の実行ベース導入額は現在6000万米ドルを超え、浦東新区の企業は集積回路、家電製品、衣料品、服装、おもちゃなどの分野において、2億米ドル以上をベトナムに投資している。
両国は越境ECを含むデジタル経済分野における協力のポテンシャルも非常に大きい。2023年10月、国務院は「シルクロード電子商取引」協力先行区を上海に創設することを正式承認し、中国(上海)自由貿易試験区の税関特別監督管理エリアに中央機能エリアを設立することを明かにした。現在、中国とベトナムは電子商取引に関する協力覚書に署名し、二国間EC協力メカニズムを構築した。ベトナムは中国の「シルクロード電子商取引」発展における重要なパートナーとなっている。
SLP(浦東新区に本部拠点を置いた国際企業GLPのベトナムでの資産投資と運営のプラットフォーム)の楊伝徳(ケント・ヤン)社長は「ベトナムの若年層の割合が高く、ネットショッピングに熱心です。それで、現地の物流業界は活発に見えます。同時に、中国企業によるベトナムへの投資が近年大幅に増加し、顧客ネットワークも次々とベトナムに定着しているため、効率的かつ現代的な倉庫サービスと施設が求められています」と述べた。
国家戦略の中心地である浦東新区は、サービスの波及効果を上げることに力を入れ、国際的な高基準経済貿易ルールをベンチマークとし、ハイレベルな制度型開放を全面的に推進するだけでなく、さまざまなプラットフォームを積極的に構築し、企業の国際貿易・投資活動への参加も奨励している。それで、浦東新区は中国企業が海外進出する際の橋頭堡となっている。また、「シルクロード電子商取引」先行区の建設により、バクニン省と浦東新区の貿易投資活動の伸びしろも広がっていく。