20社外資系企業が34の国家標準の制定と改訂を主導、制度型開放で国際経済貿易ルールへの結合を加速
外資系投資企業が法律に基づいて中国国内標準の制定へ参加することを支援するのは、市場監督管理部門が制度型開放を推進する重要な内容であり、国際経済貿易ルールへの結合を加速し、ビジネス環境を最適化する有力な措置でもある。昨年以来、浦東地域では20社の外資系投資企業が34件の国家標準の制定を主導した。これは、標準の開放と融合を促進し、国際標準化の交流と協力を強化し、技術の進歩と業界の発展を促進した。
(写真・WeChat公式アカウント「上海自由貿易試験区」、以下同)
上海微創医療機器(グループ)有限公司(MicroPort)は張江科学城に設立された革新的なハイエンド医療機器グループで、グローバルな研究開発、生産、マーケティング、サービスネットワークを持っている。昨年、同社は「冠状動脈血管薬の医療機器と医薬品の組み合わせ製品の開発と応用」の標準化パイロットプロジェクトを開始した。同プロジェクト建設期間に18の国家標準、業界標準、団体標準の制定を主導して参与した。
業界の標準は製品開発のマニュアルであり、ボトムラインでもある。国内標準の制定に積極的に参加することで、企業が業界規範を理解し、研究開発・生産する製品のコンプライアンスを確保することができる。同時に、企業の革新的競争力を高め、製品のさらなる強化につながる。また、国内標準の制定への参加は政府部門からも支援を受けている。
関係筋によると、2023年、浦東は、国家標準と業界標準の制定(改訂)、標準化の試行、標準化の成果など外資系独資企業、中外合弁企業が参加した11項目に計150万元の品質発展資金を支給したという。
上海の外国人投資企業の集積地である浦東は外国人が最も好む投資先の一つである。より多くの外資系投資企業の国内標準の制定への参加を奨励し、外資系投資企業の標準制定における先進的な経験を導入するため、浦東市場監督管理局は標準化に関する作業メカニズムを絶えず最適化・改善し、標準制定の公開性と透明性を高め、外資系投資企業が法に基づいて平等に標準制定に参加できるようサポートとサービスを提供する。
「まず、浦東外資系投資企業協会などの社会団体が政府と企業間の架け橋の役割を発揮し、これらのプラットフォームを借りて外資系投資企業の標準ニーズに関するアンケート調査、標準化に関わる激励政策の広報などを行い、これをもって外資系投資企業との交流を円滑にします」と浦東新区市場監督管理局の関係者は説明した。
それとともに、標準化政策とサービスを先方までに届け、対面で企業が標準化活動を展開する中で直面した困難を理解する。例えば、品質発展促進政策を打ち出して実施したり、標準制度の制定(改訂)、「上海標準」、新型標準化技術組織などのプロジェクトに支援を与えたり、外国人投資企業が他の市場主体と同等の権利を享受し、法律に基づいて外国人投資企業が標準制定に平等に参加することを保障したりする。
また、バイオ医薬、スマート製造、グリーン再製造、モノのインターネット、デジタルモデル転換などの重点分野に焦点を当て、外国人投資企業が標準化パイロットプロジェクトを申告するように導き、プロジェクトの立ち上げを指導し、プロジェクトの建設を推進する。
それ以外に、人工知能など重点分野の企業標準化ディレクター研修を展開し、企業のために高級標準化人材を育成し、各種類の標準化制度の制定(改訂)に参加するためにしっかりした基盤を整える。
これから、浦東は引き続き外資系投資企業が標準分野の革新と実践をよりよく展開できるようにサービスを提供し、外資系企業の獲得感と帰属感を高め、浦東新区の標準化の革新と発展をリードし、浦東先導区の建設に助力していく。