「制度型開放」が加速、最初の33の試験的取組みが実施済み
最近、中国では国際高基準経済ルールに結合するための33の試験的取組みの第一陣がすべて実施された。今後、実施可能な取組みをより広い範囲に拡大する見通しである。
国際経済ルールに結合するために、 第一陣の試験的取組みは主に貨物貿易の革新的発展の促進、サービス貿易の自由と利便性の向上、ビジネス関係者の一時的な入国の利便性向上、デジタル貿易の健全な発展の促進、ビジネス環境最適化の強化などをめぐって上海市、広東省、天津市、福建省、北京市の5つの省・市の自由貿易区と海南自由貿易港で実施された。
国際高基準経済ルールに結合するための33の試験的取組みのうち、貨物貿易の革新的発展を促進するための取組みは12ある。また、実施地の自由貿易区の特徴に応じて、いくつかの特別な取り組みも行われた。
(写真・WeChat公式アカウント「上海自貿試験区」)
多国籍企業がひしめく上海自由貿易試験区では、基幹産業における再製造品の試行輸入が行われている。少し前に、スウェーデンからのエンジンは、検査を通過し、スムーズに通関を終わらせた。古い機械の設備から分解・再製造を経たこのエンジンは性能が新製品に劣らないだけでなく、コストも著しく削減された。
ボルボ建機のサービス・スペアパーツ担当の陳朝平副社長は「新しいエンジンを生産するのに比べ、最大50%のコスト削減が可能となります。この業界全体では、年間の需要量が40万台です」と指摘した。
試行前に、中国は再製造品を古い機器と電気製品として管理し、一部を輸入制限の対象にしていた。その場合、古い機器と電気製品が再利用する価値があるとしても、輸入されるのは難しい。今、上海自由貿易試験区は国際高基準経済ルールに結合し、新品の基準に従って厳格な検査を行い、製品の価値を最大化することができた。
(写真・WeChat公式アカウント「上海自貿試験区」)
現在、中国はレシプロエンジン、トランスミッションなどを含む62種類の再製造品の輸入を緩和した。これにより、年間5億元近くの貿易額を達成することが期待されている。