「数字」で見る浦東:2024年浦東政府活動報告(抜粋)
2024年、浦東新区の経済・社会の発展は全体的に安定し、着実な歩調で進展し、進展の中で質を向上させた。
(写真・上海浦東)
1 経済状況:回復基調を維持
浦東新区のGDPは1兆7300億元を超え、一定規模以上の工業生産総額は1兆3200億元、一定規模以上のサービス業の営業収入は1兆2000億元を超える見込みである。また、一般公共予算収入は1308億7000万元に達し、社会全体の固定資産投資は3500億元を超える。
2 新たな質の生産力分野:注目を集める成果が頻繁に現れる
集積回路産業の規模は8%増の2700億元に、バイオ医薬産業の規模は10%増の4200億元に、人工知能産業の規模は4%増の1500億元に達し、航空宇宙産業、自動車部品産業、造船業は2桁成長を達成する見込みである。また、工業生産額全体に占める戦略的新興産業の割合は約54%に上昇した。
そのほかに、第1類新薬5品目、第3類革新的医療機器9品目の販売が承認され、人口1万人当たりの高価値発明特保有許数は95件に達した。情報サービス業の営業収入は11.6%増の4000億元以上に、科学・技術サービス業の営業収入は13.2%増の1400億元以上に達した。
3 消費・流通市場:活力が継続的に解放される
限度額を超える商品の販売総額と社会消費財小売総額は引き続き回復し、2つの1000億元レベルと5つの100億元レベルの商品取引プラットフォームを集約し、新たな商業施設が30万平方メートル以上増えた。また、10万平方メートル以上の大規模展示会が23回、国際展示会が200回、参加人数1万人以上の大規模公演が201回開催された。さらに、浦東港のコンテナ取扱量は4600万TEUを超え、国際空港の貨物と郵便取扱量は378万トンに達し、輸送旅客数は7679万人に達した。
4 社会保障と社会福祉が充実
社会保障・社会福祉への投入は一般公共予算支出の47%を占め、一人当たりの可処分所得は約9万5000元に達した。さまざまな公園の総数が193箇所に達し、一人当たり公園緑地の面積が13.4平方メートルに増加した。一人当たりの公共施設の延床面積は0.28平方メートル、一人当たりのスポーツ施設面積は2.61平方メートルに達した。
(写真・上海浦東)
5 成長安定化を強化するための一連の対策が打ち出される
先導区の企業向けセミナーや外資系企業との懇談会などの交流・コミュニケーションプラットフォームを設置することで、企業の問題や要望の解決率を91%に引き上げた。300回以上の投資促進活動を行い、投資総額2532億元の重点プロジェクト600件を調印・実施した。
浦東に初のデータ技術中央企業である中国数聯物流が設立され、中鉱国璉が市内に進出し、華力康橋第二期を含む29の産業プロジェクトが着工した。一定規模以上の産業企業が126社、サービス業企業が485社、卸売・小売業企業が393社、宿泊・飲食業企業が118社増加した。また、4229社の民営企業が380億3000万元の融資を取得することを支援した。さらに、総額が2億4000万元の自動車、飲食、観光業用消費券を配布した。「工業上楼」(ビルで工業活動を実施する計画)を精力的に推進し、36の優良スマート製造空間プロジェクトを建設し、408万平方メートルの産業空間を解放した。
浦東新区投資促進センターを設立し、「1+38+X」投資促進システムを改善した。重点企業向け「サービスパッケージ」制度のアップグレード版2.0を実施し、697人の特別サービス提供スタッフを備えた。また、累計で4169社の革新的中小企業、2298社の「専精特新」(専門性・精密性・特徴性・新規性)中小企業、252社の「専精特新」小巨人企業を育成した。
6 ハイレベルの改革開放の継続的な深化
中央政府の「浦東新区がハイレベルの改革開放による社会主義現代化建設先導区の建設に関する中国共産党中央国務院の意見」の浦東実施案の450件のタスクが95.8%完了し、再製造製品の輸入や知的財産権の質権担保融資などの改革がさらに拡大された。
浦東新区総合改革試験区の11の革新的な取り組みと典型的な経験は、全国的に普及されている。
上海市と浦東新区の人民代表大会による全面的な推進により、浦東新区に保税管理、商事調停、建築士責任制など4つの新しい規定が導入され、公正競争審査、国際経済機構、知的財産権技術調査官など10の管理措置が実施された。
7 国際的な資源配分の大幅強化
新規金融機関が33社導入された。オフショア貿易の規模は75%増の約900億米ドルに、サービス貿易の輸出入額は3%増の1000億米ドル以上に達した。多国籍企業の地域本部30社、グローバル通信企業による育成企業45社、上海市国際貿易仕分けセンターのモデル企業53社、各種類の1号店200店以上が新たに増加した。累計2100人余りの真珠人材を選抜し、180のグローバル人材誘致パートナーを特定した。外国人材の出入国と居住、就労許可、金融消費、イノベーション・起業の分野で34の円滑化措置を打ち出した。
8 現代産業システム構築の加速
40社余りの企業が専門用大規模モデル製品を発表し、大規模モデル企業16社が登録を完了し、黎明智能計算センターと張江智能計算センターが計画・建設された。張江細胞・遺伝子産業パーク、金港自動車電子産業パークの2つの上海市特色のある産業パークが新設された。5つの第一陣上海市高品質インキュベーターの建設を加速した。新たに11の市レベルの研究開発機構に認定プレートを授与した。大企業オープンイノベーションセンター16ヶ所、外資系研究開発センター15ヶ所、新規上場企業5ヶ所が新たに設立された。