上海東方ハブ国際商務合作区先行始動区:浦東空港からノンビザで入区可能
現在、上海東方ハブ国際商務合作区の各建設工事は順調に進んでおり、計画によれば、今年末までに先行始動区の閉鎖検収を行い、基本機能を稼働開始する予定です。
(写真・上海浦東)
上海市商務委員会によると、上海東方ハブ国際商務合作区の先行始動区の閉鎖運営が開始した後、以下の3つの核心的な機能が備わることになります。1つ目は、国際ビジネス交流の利便性を向上させることです。外国人が短期間でビジネス活動を展開するニーズを満たし、ビジネス会見や商談などを行うための利便性を提供します。本部型企業や多国籍企業、国際機関などが越境ビジネス活動を開催することを奨励します。2つ目は、ハイエンド国際展示会イベントにサービスを提供することです。中国国内の企業が国際的に有名な展示会企業、海外の専門展示会団体、国際展示業界協会などとの協力を強化し、区内で国際的に有名なブランドの展示会や経済貿易に関連する展示会を開催することを奨励します。外国機関が区内で独自に、「中国」「中華」「全国」「国家」などの名称を除く外国関係の経済技術展示会を開催することを許可します。3つ目は、研修サービスの質を向上させることです。国内外の大学、研究機関、多国籍企業、業界団体などが区内で国際的な研修活動を展開することを奨励します。区内で大型医療機器操作や航空飛行シミュレーションなど、専門的な研修業務の実施を推奨します。
また、上記の3つの核心機能を中心に、国内外の人々に商業、飲食、レジャー、文化・スポーツなどの多様な施設と設備を提供し、国際基準に準じてビジネス、レジャー、ショッピング、医療、決済などの質の高い基盤サービスを提供します。
(写真・上海浦東)
上海東方ハブ国際商務合作区の先行始動区の閉鎖運営が開始した後、外国人が国際便または地域便で浦東国際空港から区内に入る際、ビザを取得する必要はなく、商務合作区総合管理機関で登録済みの有効招待状を持っていれば、国際旅行証明書の確認と入区時の衛生検疫を経るだけで入区できます。外国人が自己使用のために持ち込む合理的な量の荷物については、荷物の安全確認と動植物検疫の監督管理のみを行い、法執行や案件処理調査に必要な場合を除き、ほかの検査は行わないことになります。
区内でビジネス活動を行う場合、最大30日間の滞在が許可され、必要に応じて延長を申請することができます。区内の外国人が中国国内の他の地域を訪れようとする場合、口岸ビザ管理機関で口岸ビザ(アライバルビザに相当)を申請することができます。
入区手続きの利便性向上に加え、浦東国際空港では、専用チャネルを設置し、専用シャトルバスで商務合作区に出入りする外国人の送迎サービスも提供します。
2024年2月に発表された「上海東方ハブ国際商務合作区建設総体方案」によると、商務合作区の計画面積は約0.88平方キロメートルで、G1503高速道路を境に2つの区画に分かれています。計画によると、2025年には商務合作区の先行始動区の閉鎖検収が完了し、基本機能が稼働を開始する予定です。2028年には、商務合作区全域が閉鎖運営され、重点機能を持つインフラの整備が完了し、ビジネス交流、国際展示、国際研修などの機能が整う予定です。2030年には、商務合作区が完全に完成し、地域間の越境交流の利便化、国際的なビジネス活動の活発化、革新要素の集積、専門サービス能力の向上、関連施設の整備という目標が達成すると見込まれます。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)、上海国際サービス