浦東新区が支援措置を発表 外資誘致の強化に向けて
浦東新区はこのほど、「浦東新区による外資誘致強化に関する支援措置」を発表し、外資導入の規模安定化と構造最適化を推進している。主な支援措置は以下の通りである。
上海の眺め(写真・VCG)
浦東の高水準な対外開放を着実に進め、市場化・法治化・国際化されたビジネス環境を整え、外資の誘致・活用の更なる強化を図るため、以下の4分野・14項目からなる支援措置を策定した。
1.外資活用の質向上と効率向上の促進。先進製造業や現代サービス業における外資導入を強化し、国際的な研究開発・イノベーションの新たな先進地の構築を推進するとともに、本部機能の高度化と集積を加速させ、外資系企業の投資拡大を促進する。
2.外商投資環境の持続的な改善。外資系企業への内国民待遇を保障し、外国投資家の権益保護制度を健全化するとともに、外資系企業向け総合サービスを最適化し、外資系企業の獲得感と帰属意識を高める。
3.投資運営の法治化・利便化水準の向上。渉外関連制度の整備を最適化し、国際貿易の利便化水準を向上させるとともに、利便性の高いデータ越境流通の安全管理メカニズムの構築を模索し、外国人の生活サービス水準を改善することで、外国人投資家の浦東での投資や事業展開をさらに円滑化する。
4.外資誘致促進の強化。外商投資促進メカニズムの機能を発揮させ、国内外における投資促進活動を積極的に展開するとともに、外商投資促進のチャネルを拡大し、外資系企業の浦東進出と発展を継続的に促進する。
「支援措置」は問題志向・需要志向から出発し、近年の外資系企業支援策、重点分野の開放政策・利便化措置を統合したうえ、外資系企業の投資拡大に対して奨励制度を創設し、海外投資家が浦東の投資環境と各支援政策をスムーズに把握できるワンストップ仕組みを構築した。
上海の中心部(写真・VCG)
「支援措置」は、2025年5月15日から実施し、2027年12月31日まで有効となる。2025年1月1日から2025年5月14日までの期間において、同措置の規定に該当する場合は、準用可能とする。
出典:上海市浦東新区人民政府