世界の医薬品研究開発をリードする組織DIA、前灘に拠点を
先日、 DIA(Drug Information Association)の上海代表事務所が正式に上海前灘国際経済組織集積区に設立された。
DIAの上海代表事務所がこのほど正式に上海前灘国際経済組織集積区に設立。(写真・WeChat公式アカウント)
DIAは1964年に設立され、米国ワシントンに本部を構え、ヨーロッパ、日本、インドに事務所を設けており、グローバルかつ学際的な国際学術非営利組織である。60年にわたり、「中立的なプラットフォーム」という理念を堅持し、医薬品開発分野のあらゆる業界のオピニオンリーダーを集結して、現在の研究開発過程における科学技術的課題を議論し、専門的能力の向上と業界の共通理解の形成に取り組み、世界の医薬品研究開発分野において高く評価されている。その会員は80以上の国と地域にわたり、16900人以上の専門家が所属しており、医薬品開発、規制科学、臨床データ、患者参与といった重要分野を網羅している。また、世界保健機関(WHO)、米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)などの国際的な規制機関と深く協力し、規制科学イノベーションを融合させた国際的なプラットフォームを構築した。
(写真・DIA)
DIAは、知識の伝達、触媒的な役割、専門人材の能力向上を重視しており、地域年次大会、専門的な学術会議、研修などの活動を通じて、国際医薬分野における先端知識の交流や専門家同士の連携を促進する。また、学術誌の発行、ポッドキャスト、学術コミュニティ、オンラインリソースライブラリなどを通じて、専門知識のオンラインでの共有と普及を推進し、新たな医薬品研究開発人材の育成にも力を入れている。毎年、中国、米国、ヨーロッパ、日本、シンガポールなどで大規模な年次大会や約60回の専門会議を開催しており、世界中の医薬品研究開発分野の専門家数万人が参加する、医療・医薬分野における知識共有と専門情報発信に欠かせない国際的なプラットフォームとなっている。
DIA上海代表事務所は国際化、科学化、現代化に重点を置きながら、中国と世界の交流・協力を促進する独特なプラットフォームの構築に取り組み、医薬品イノベーションと規制科学の発展を促進し、新たな質の生産力を引き出す触媒となり、医薬品の研究開発および規制の現代化に独自の貢献を果たし、上海が世界の医薬品イノベーションにおける「共通認識の策源地」および「成果の転換拠点」となることを後押しし、中国医薬の国際化に新たな章を刻んでいくだろう。