出国時税還付の新政策実施1か月、上海の出国時税還付売上高は前年比80%増、規模は全国1位
4月末に「インバウンド消費拡大に向けた出国時税還付政策の更なる最適化に関する通知」(以下、「通知」)が発表された。現在、「通知」は施行から1か月以上が経過している。この1か月間、インバウンド観光客のショッピング体験は更に向上し、多くの「即時還付」対象免税店がインバウンド消費における出国時税還付の新政策の効果を強く実感している。
データによると、新政策施行から1ヶ月間(5月26日時点まで)、上海の出国時税還付の売上高は前年比で83%増加し、還付額は前年比で76%増加した。出国時税還付規模は全国1位となり、良好な政策効果を見せている。
「通知」では、出国時税還付の免税基準額を500元から200元に引き下げることが規定されており、これにより外国人観光客により便利でお得なショッピング体験をもたらしている。200元という基準額は比較的達成しやすいため、外国人観光客は優遇政策を手軽に享受できるようになった。
さらに、基準額の引き下げは、地域商圏の高度化を加速させただけでなく、国際的なブランドの市場参入を促し、新政策の恩恵を実際の消費の推進力へと転換させている。世界的に有名なファストファッションブランド、ユニクロを例に挙げられる。出国時税還付対象店舗の登録を完了し、外国人観光客に便利な税還付サービスを提供して以来、上海の2つのグローバル旗艦店は客足が大幅に増加している。
データによると、新政策の発表以降(5月26日時点まで)、上海の「即時還付」対象店舗では500元未満の売上の申請が1400件以上発行され、全体の7%以上を占めている。これにより、外国人観光客のショッピング選択肢はさらに豊かになっている。
新政策がもたらすメリットはこれだけではない。新政策では、新規に開業した納税信用がMランクとなる店舗は、その他の関連規定を満たすことを前提に、「即時還付」対象店舗となることが認められている。政策のメリットは小規模消費市場を活性化させているとともに、「即時還付」対象店舗への参入ハードルを緩和することで、より多くの新規事業者に発展の機会をもたらしている。