浦東、GOI計画2.0をスタート
このほど、浦東ではGOI(グローバル・オープン・イノベーション)計画2.0版が始動し、浦東の大手企業によるオープンイノベーションが新たな段階へと飛躍したことを示した。
(写真・上海浦東)
2021年以来、GOI計画は根源的イノベーション、統合的イノベーション、オープンイノベーションの融合的発展を力強く推進してきた。4年間で、浦東は107のGOI拠点を認定し、3大陸、12か国をカバーし、世界のイノベーション要素が浦東で深く融合している。GOI計画の推進により、30万平方メートルのイノベーション空間が開放され、3300回を超える技術的な「壁破り」が成長の障害を取り除き、860億元の資本がスタートアップ企業を育成し、340億元規模の商業協力により産業チェーンのエコシステムが編み上げられてきた。
今年新たに認定された大手企業オープンイノベーションセンターには、バイエル、ファイザー、ソニー、ノボノルディスク、ビオメリューなどの国際的リーディングカンパニーが加わっている。例えばバイエルは、浦東GOIの認定を取得し、浦東が国際的なバイオ医薬品イノベーション拠点を構築するうえで重要なパートナーとなった。バイエルのCo.Lab中国は、より多くの有利な政策とリソース支援を得て、エコシステム協調の優位性を発揮し、中国発の新薬を「ローカルのラボ」から「グローバル市場」へと押し上げている。
技術課題の突破から資本マッチング、空間支援から市場拡大に至るまで、大・中・小の企業が一体となって進み、協力の中で共に成果を上げている。GOI計画の4年間の成果としては、750社以上の技術企業が浦東に根を下ろし、3300件を超えるエコシステムイベントが交流の架け橋となり、3万社余りの企業がイノベーションの場に集っている。GOIは常に開かれた姿勢で、新たなイノベーションの物語を綴り続けている。
未来に向けて、GOIは品質向上のためのエンパワーメントに焦点を当て、世界的な影響力を持つ大手企業オープンイノベーションクラスターの構築を目指している。
浦東新区科学技術経済委員会の関係者は、「GOI計画2.0は、制度革新・要素循環・エコシステム進化の三大システムを連動させ、自律的に進化し、強い引力を持ち、持続可能な『未来型イノベーション生態系』を構築していく」と述べた。