中国商務部:サービス貿易の自由化と円滑化のレベルを継続的に向上
中国国務院新聞弁公室は8月27日、中国のサービス貿易の発展および2025年中国国際サービス貿易交易会の準備状況に関する記者会見を開催した。商務部サービス貿易司の孔徳軍司長は記者会見で、海外の個人は自由貿易試験区において証券口座や先物口座を開設し、証券投資コンサルティング業務や先物取引コンサルティング業務などに従事できると述べた。
記者からは「先日、国務院弁公室は高水準の開放によるサービス貿易の質の高い発展の推進に関する意見を発表し、越境サービス貿易におけるネガティブリスト管理制度の整備を提起した。ネガティブリストの導入以降、期待された効果は発揮されているのか。今後、サービス貿易開放に関してどのような取組を進めるのか」との質問があった。
これに対し孔徳軍氏は、越境サービス貿易にネガティブリスト管理モデルを導入することは、中国が国際的な高水準の経済貿易ルールと積極的に整合し、制度型開放を推進するための重要な措置であると回答した。2024年3月、党中央および国務院の承認を経て、商務部が「越境サービス貿易特別管理措置」、すなわちネガティブリストと「自由貿易試験区越境サービス貿易特別管理措置」を公布し、全国レベルで越境サービス貿易におけるネガティブリスト管理制度と段階的開放の仕組みを確立した。
同氏はまた、越境サービス貿易ネガティブリスト管理の導入によって、管理の透明性と予測可能性が効果的に高まり、透明で安定的かつ予測可能な制度環境の構築に良好な基盤を築いたと述べた。関連部門は自由貿易試験区や海南自由貿易港において、自然人の職業資格、専門サービス、金融、文化などの分野でいくつかの開放的な措置を講じ、サービス市場の開放を自発的に拡大している。これらの開放措置はすでに秩序よく実施され、開放の効果を上げている。例えば、広東、上海、福建、浙江などの自由貿易試験区では、外国人が都市・農村計画士、不動産鑑定士、監理技術者、調査設計登録エンジニアなどの資格試験を受験できるようになっている。また、海外の個人は自由貿易試験区において証券口座や先物口座を開設し、証券投資コンサルティング業務や先物取引コンサルティング業務などに従事することができる。
孔徳軍氏は、現在、商務部が越境サービス貿易ネガティブリストの実施状況を継続的に追跡しており、関連部門や地方と連携して、リスト実施の過程で生じるボトルネック問題を解決し、引き続きネガティブリストの実施を着実に進めていることを明らかにした。今後は、国際的な高水準の経済貿易ルールに合わせ、越境サービス貿易の段階的開放を秩序立てて推進し、サービス貿易の自由化・円滑化の水準を引き続きに高めていく方針である。
出典:中新経緯