上海:制度型開放と外資投資・貿易など国内外双循環戦略の連携で顕著な成果を
中国国務院新聞弁公室は10月28日、記者会見を開き、第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)の準備状況を紹介した。会見では、「第14次五カ年計画」期間中、上海市が輸入博覧会のプラットフォーム機能を十分に発揮し、国内外双循環戦略の連携構築において顕著な成果を上げたことが説明された。
第一に、制度型開放の水準がさらに向上した。国際的なハイレベル経済貿易ルールを参照し、制度型開放の試行を深化させ、浦東先導区、臨港新片区(エリア)、虹橋国際開放ハブなどの国家の重大戦略を一体的に推進している。自由貿易試験区の制度型開放に関する80項目の措置はほぼ実施され、そのうち77項目の成果が全国に普及された。臨港新片区では、オフショア貿易や越境金融などの分野で一連の制度革新成果があげられている。虹橋国際開放ハブでは、「外資導入」と「海外進出」の双方向の開放水準が絶えず向上し、ビジネス会議展示、国際貿易、総合交通、科学技術革新産業などの機能的優位性が着実に強化されている。東方ハブ国際商務合作区の先行スタートエリアでは、機能性施設の建設がほぼ完了し、管理規定などの基礎制度も整備済みで、年末までに閉鎖運用を開始する予定である。
第二に、貿易ハブ機能がさらに強化された。貿易の質の高い発展戦略を実施し、貿易構造の転換・高度化と業態の革新を加速させている。2024年、上海港の貿易総額は11兆元を突破し、2020年比で26.5%増加した。今年1〜9月の全市輸出入総額は5.4%増加した。2024年末まで上海港の年間コンテナ取扱量は5150万TEUに達し、15年連続で世界首位を維持した。コモディティの国際的資源配分機能を強化し、価格の国際的影響力を着実に拡大している。中国初の「シルクロード電子商取引」協力先行区を建設し、電子船荷証券の応用や国際データサービスなど10項目の制度革新成果を出している。2024年のサービス貿易輸出入額は2521億7000万ドル、うちデジタル納品型サービス貿易は1095億3000万に達し、「第14次五カ年計画」以降の年平均成長率はそれぞれ13%と12%であった。サービス貿易の水準が持続的に向上している。自由貿易口座を活用したオフショア経済貿易業務の試行範囲も拡大し、2024年の市全体のオフショア貿易収支規模は2020年の2倍となった。
第三に、外国投資の質がさらに向上した。外資企業の投資環境を継続的に最適化し、より強力かつ効果的に外資を誘致している。製造業分野の外資参入制限を全面的に撤廃し、サービス業の開放拡大に関する89項目の試行措置を実施している。付加価値通信、バイオ技術、外資独資病院などの分野で新たな大型外資プロジェクトが立ち上げられた。「第14次五カ年計画」期間中、上海の実行ベース外資導入額は累計で1000億ドルを突破し、今年9月時点で、上海市はすでに1060社の多国籍企業地域本部と631カ所の外資系研究開発センターを認定しており、投資・意思決定、研究開発・イノベーション、財務管理などの本部機能が一層強化されている。
出典:澎湃新聞