上海税関、多様な措置で越境ECの効率的な通関を保障
「今年の『ダブル11(11月11日のネット通販イベント)』で注文した輸入バイク、昨年より3日も早く届きました!しかも、1台あたりの通関コストが150元も節約できました」と本田モーターサイクル販売(上海)有限公司の物流担当者の李青偲氏は嬉しそうに話した。これは、上海税関による輸入バイクのリスク評価・分類試行の恩恵である。「ダブル11」通販セールが進むにつれて、上海の越境電子商取引による輸入商品の量は顕著に増加しており、上海税関は一連の措置を通じて通関プロセスの円滑かつ効率的な運用と、監督管理サービスの秩序ある実施を実現している。

(写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」)
上海は中国最大のバイク輸入港で、年間輸入は全国の約70%を占めている。浦東税関は、輸入バイクの品質安全リスク評価・分類の試行を十分に活用し、第三者検査結果を承認し、企業信用、品質安全保証能力、車種リスクの3つの面から総合評価を行っている。製品を高・一般・低の3つのリスクレベルに分けており、評価に基づいて適合性評価手順や検査項目を動的に調整し、低リスク車両のオンライン検査割合を最適化した。同時に、「貨物輸入証明書」と「車両検査票」の「一体化」を推進するなど、多くの利便化措置を連動させている。
効率の向上は実際の効果をもたらしている。今年の第1~第3四半期、浦東税関が監督管理した輸入バイクは3万3000台、金額は2億7000万ドルに達し、前年同期比で台数が18.5%増、金額が124.7%増となった。バイクの通関時間は20%以上短縮され、企業の1台あたり平均150元のコスト削減につながり、損害リスクも減少し、企業がより一層製品品質に注力するよう促している。
また、「ダブル11」に伴い、上海浦東国際空港の航空貨物ハブの取扱量も増加している。今年第1~第3四半期、上海税関傘下の上海浦東国際空港税関が監督管理した越境電子商取引の直接輸入は191万1000件で、前年同期比14.1%増となった。大規模販促の第1週の10月15日~21日には、5万5000件、貨物価値3939万元で、それぞれ26.8%、28%増となった。

(写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」)
販促が早期に始まり、期間も長いという特徴に対応し、上海浦東空港税関は事前に介入し、主要電子商取引プラットフォームや申告企業と専用の連絡メカニズムを構築し、販促計画を事前に把握して取引ピークを予測し、専用の緊急対応プランを策定して、企業に販促価格の届出や税金保証金の備えを促した。
利便化措置も引き続き革新されている。上海浦東国際空港税関は越境電子商取引小売輸入の返品チャネルを整備し、輸入返品パッケージと輸出電子商の合算総括申告という新たな措置を打ち出し、輸入返品を輸出電子通過許可プロセスに組み込み、企業の手続きと運営コストを削減し、電子商取引のスピードアップと効率向上を支援している。
さらに、上海浦東国際空港税関はグリーンチャンネルを開設し、指令に基づいて厳格に検査し、高リスク貨物を抽出検査している。適法な商品に対しては「即到即査、即査即放(到着次第即時に検査、検査次第、即時に通過させる)」を実施し、安全基準を守りつつ、越境商品の迅速な通関を保障している。
出典:WeChat公式アカウント「浦東発布」