「第14次五カ年計画」期間発展の見どころ:自由貿易試験区が育んだ約200項目のイノベーションの成果
「第15次五カ年計画」の策定に関する建議では、「自由貿易試験区高度化戦略の実施」が明確に打ち出された。「第14次五カ年計画」期間中、中国の東西南北中に広がる22の自由貿易試験区において、約200項目に及ぶ制度イノベーションの成果が形成された。

(写真・上海自由貿易試験区)
小さな切り口で大きな突破を実現。外資参入ネガティブリスト、越境サービス貿易ネガティブリスト、国際貿易の「単一窓口」、「証照分離」改革(工商部門から営業許可証の取得及び行政部門から関連経営承認の取得という承認手続を分離させ、不要な審査や認可手続の削減をめざす改革)。この5年間、自由貿易試験区は一連の象徴的かつ先駆的な取り組みを通じ、小さな切り口で大きな課題を解決することに取り組んできた。これにより、ビジネス環境の改善が進んだだけでなく、開放型発展の活力が継続的に引き出されている。2024年には、自由貿易試験区における対外貿易額および外資導入額が全国に占める比率はそれぞれ19.6%、24.3%に達し、イノベーションの効果が加速的に顕在化している。
差別化により新たな道を模索。22の自由貿易試験区は、資源条件や立地特性がそれぞれ異なっている。「点から面へ」「個別から一般へ」「特殊から普遍へ」という段階的に改革を進める方針の下、中国は各試験区が地域の実情に応じて差別化された探索を行うことを支援してきた。例えば、浙江省は大口商品分野における統合的イノベーションに重点を置き、江蘇省と山東省はそれぞれバイオ医薬、海洋経済を軸に全産業チェーンの統合的イノベーションを推進し、高水準の対外開放に向けた新たなルートを模索している。

(写真・上海自由貿易試験区)
高い水準で新たな空間を拡大。この5年間、上海など条件の整った自由貿易試験区および海南自由貿易港では、CPTPPやDEPAなどの国際的な高水準の経済貿易ルールとの照合を積極的に進め、2回にわたり計110項目余りの試行措置を打ち出してきた。これらは貿易、投資、知的財産権、政府調達、環境保護などの重点分野をカバーし、多くの先進的な経験と代表的なモデルケースを形成している。さらに、こうした先行試行措置をより広範囲に複製・展開することで、制度型開放の波及効果の発揮を加速させ、経済成長に向けたより広い空間を切り開いている。
将来を見据え、「自由貿易試験区高度化戦略」の実施は、制度型開放を一層強化し、イノベーション主導型発展を高度化させ、自由貿易試験区の質向上と効率化を推進する重要なシグナルを発している。
出典:新華社