BASF、中国初の独資農業ソリューション企業を浦東に設立
このほど、BASFグループが中国で設立した初の独資農業ソリューション企業「巴斯夫農業科技(上海)有限公司」が、外高橋保税区に正式に進出した。
1865年に創業されたBASFは、ドイツ・ルートヴィヒスハーフェンに本社を置き、2024年には約710億ドルの売上高を記録し、世界最大の化学企業の地位を維持している。中国の化学分野における重要な外資企業として、同社の大中華圏での2024年売上高は86億ユーロに達し、従業員数は1万2000人を超えている。事業は石油化学、機能性材料、農業ソリューションなど12分野にわたり、中国では、上海、南京、重慶などに生産拠点を設けて事業を展開している。

(写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」)
アジアの農業市場への投資を強化する戦略的な拠点として、中国で初の独資で設立されたこの会社の立地選定は大きな注目を集めていた。BASFが戦略的な立地選定を展開する過程に、外高橋グループ傘下の企業発展促進中心有限公司は、政策マッチング、登記手続き、企業名称の事前審査確認手続、事業範囲の確定から設立後の支援に至るまで、全プロセスにわたるワンストップの専門サービスを提供し、最終的に同プロジェクトの外高橋保税区への進出を実現した。
浦東新区は1994年以降、BASFの中国における戦略的中枢としての役割を担ってきた。同社の大中華圏本部および複数回の拡張を経たBASF上海イノベーションパークも同区に位置し、農業事業に対して世界トップレベルの研究開発資源とローカライゼーション支援を提供できる。30年にわたる事業展開を通じて、BASFは浦東において複数の生産設備と成熟した運営体制を構築しており、新規事業もシームレスに統合し、高効率な連携が可能となっている
また、外高橋港区は全国有数の輸入果実・穀物の主要通関地であり、機能が強化された輸入指定監督施設を備えている。輸入される種子や試験材料は「到着後すぐ申告・審査完了後すぐ通関」という迅速な通関サービスを享受でき、同エリアに拠点を構えることで、中国の巨大な農業市場の最前線にアクセスすることが可能。
BASF側は、外高橋への進出は「研究開発+本部機能+物流」を一体化した高効率な協働モデルと産業エコシステムを選択することを意味し、成熟した産業基盤とトップクラスの物流ハブを活用することで、中国の農業市場への深い参入と持続的発展を実現していくとしている。
さらに、外高橋保税区は先行モデル区、自由貿易試験区、保税区といった複数の政策優位性を兼ね備えており、外資企業によるイノベーション事業の展開や市場拡大に対し、多層的な制度支援を提供している。これにより、企業の成長スピードと技術革新の加速が期待されている。
現在、外高橋保税区では高度に集積した化学産業エコシステムが形成されており、グローバル化学大手にとって中国における重要な投資先の一つとなっている。米国の業界誌『Chemical & Engineering News(C&EN)』が発表した「2024年世界化学企業トップ50」に名を連ねる企業のうち、複数がすでに同区に進出しており、新材料、特殊化学品、医薬・ヘルスケア、農業テクノロジーなど多様な細分化された分野をカバーしている。各企業は、研究開発、製造、グローバル流通といった中核機能を担い、それぞれの強みを活かした相互補完的な産業エコシステムを構築している。さらに、川上から川下までの主要企業の集積を通じて、外高橋では原材料供給から生産・製造、物流・配送に至るまでの全化学産業チェーンが整備され、効率的な産業連携と資源共有が実現されている。これにより、進出企業の持続的成長を支える強力な産業シナジーを生み出している。
出典:WeChat公式アカウント「浦東発布」