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宝藤生物、張江に医学創新研究院を設立

作者 杜暁駿 2017-12-28

12月27日、上海宝藤生物医薬科技股份有限公司(以下、「宝藤生物」)と海軍軍医大学附属長海医院、復旦大学附属崋山医院、上海交通大学附属第九人民医院など国内一流の医療機構が共同で発起した上海張江医学創新研究院は、正式に設立した。

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上海宝藤生物医薬科技股份有限公司

2008年張江で成立した宝藤生物は、プレシジョン(精密な)医学ビッグデータ―のリーディング企業であり、現在17の子会社を持っており、特に、前立腺がん、食道がんなど発症率と死亡率が高い疾病に対する治療で、著しい発展を遂げている。

宝藤生物は、国内のトップクラスの科学者を集め、基礎研究、臨床応用及び産業化に力を注いでいる。その上、医療技術研究の産業化を実現するため、最先端医療技術のプラットフォームを構築し、また、複製可能で普及可能なプレシジョン医療の臨床応用・創新システムをも形成しようとしている。

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宝藤生物は、上海張江医学創新研究院を、薬物、診断、治療、プレシジョン医療の臨床応用が一体している医療創新モデル基地とするという計画を立てている。また、プレシジョン医療に携わっているリーディング会社と提携して、診断技術を革新し、医療のスマート化を加速しようと図っている。

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この新設の研究院は、人材サービスの強化をめぐり、国内大学の科学研究が必要とする医学技術を提供するほか、10億人民元(約170億円)規模の基金を設置し、イノベーション精密医療産業生態圏を形成し、さらにプレシジョン医療が世界トップレベルに達することを目指している。

プレシジョン医学技術の臨床応用がまだ困難であることから、研究成果の臨床応用で大きな課題に直面している。同研究院は、今後定期的にプレシジョン医療技術に関するシンポジウムを開き、総合的で多分野の科学研究チームを結成し、診療の臨床技術を向上させ、自主イノベーション技術の応用と産業化を推進しようとしている。