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浦東進出に「一馬当先」の富士銀行

上海浦東 2020-07-31

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写真・人民網

1995年、浦東開発・開放が展開の真っ最中だった。多国籍企業やメガバンク、財団が浦東進出を急いでいた。

同年9月28日、日本富士銀行が正式に浦東へ進出し、浦東における初めての外資系銀行となった。当時の浦東新区党工委書記、管理委員会主任、趙啓正氏が、富士銀行上海支店の開店祝いに富士銀行の浦東進出が「一馬当先(先頭を切る)」だと象徴した、「一匹の駿馬」を贈った。

もちろん、本物の馬ではなく、浦東新区が上海工芸美術品廠に依頼して製作された、馬題材のの木彫りだった。富士銀行の代表者がこの意味深い馬をもらった時、感謝を表したほか、全力を尽くして浦東業務の展開に取り込むと表明した。

「一匹の駿馬」はその後浦東新区アーカイブの所蔵となり、浦東開発・開放に立ち会った貴重な実物資料として保存されてきた。この特別な贈り物に、浦東開発・開放の指導者の独特な工夫が凝られ、浦東発展の歩みにその人たちが深い足跡を残した。