米クアルコム社、中国で5G事業に全力
1985年7月に設立された米クアルコム社は、フォーチュン世界500社番付のひとつで、無線チップメーカーの世界最大手
各国が現在5G(第5世代モバイル通信技術)ネットワーク商用化の実現にしのぎを削っていることを背景に、米クアルコム社(QUALCOMM)による支援で、中国の5G技術は、驚くべき進歩を遂げた。
携帯電話産業で1から7へと躍進
米クアルコム社は、上海の張江鎮に高通企業管理(上海)有限会社を設立して以来、関連技術・商品の研究開発への取り組みをたゆまず強化している。
最新の世界携帯電話メーカーランキングで、トップ10にランクインした中国の企業は、1社から7社にまで増加した。業界専門家らは、その大幅な上昇に助力するのは、中国産の携帯電話を使えるようにする安卓システム、物流ルートを通じさせた世界製造センター及び産業間の情報共有と資源共有システムを構築する米クアルコム社といった三大原動力だとの見方を示している。
上海高通企業管理有限会社のプロジェクト副総裁である陳志松博士は次のように述べた。
「ほぼすべての3G、4Gスマートフォンには、クアルコム社の開発したシステムがインプットされている。その上、中国トップ10の携帯電話メーカーはすべてクアルコム社と特許権の契約を締結した」。
関連研究機構の発表したレポートでは、2007年の第1四半期(1-3月)に、クアルコム社は世界最大級の無線半導体設計会社へと躍進し、その後、世界首位の地位を保ち続けていることが明らかになった。携帯ユーザーにとっては、クアルコム社の開発した驍竜チップが既に最先端の性能を持つ携帯電話の代名詞にさえなっている。
陳氏は、「携帯電話には科学技術の実用性がとても高く、それに関する特許件数も非常に多い。スマートフォンにも何万件もの特許技術が採用され、そのうちクアルコム社によって発明された核心基礎技術はメーンだ」と語った。
2014年、驍竜CPUを搭載したAndroidスマートフォン出荷台数は10億台を突破した。現在、クアルコム社によるIoTチップの日平均の出荷量は100万を超え、市場ではすでに15億以上のIoTデバイスはクアルコム社の技術を取り入れた。また今後、クアルコム社は医療、自動車、モノのインターネット(IoT)、スマートハウス、スマートな都市など各分野へその技術の応用を拡大し、各分野の生産効率向上や生産方法の革新を促進する。