米クアルコム社、中国で5G事業に全力
中国の海外進出を支え
携帯電話産業は急成長期を迎える一方、スマート製造などの産業もそれに付随して盛んになる。モバイク(中国のシェア自転車の摩拝単車)が、クアルコム社のIoT技術を導入しており、世界8ヶ国にも進出を果たした。それに、中国トップレベルのデバイスと端末メーカーは国内の需要を満たせるばかりではなく、グローバル市場でも快進撃を続けている。
それ以外に、中国半導体の技術能力を向上させ、中国半導体産業の優位性を高めるために、2016年9月、米クアルコム社は上海の外高橋に高通通訊技術(上海)有限会社を設立した。これにより、製品の生産周期を大幅に短縮し、コストを抑え、製品の質を高めることができる。
また中国のスマートフォンとタブレットPCメーカーが滞りなく海外へ進出することができるように、クアルコム社は、市場ニーズに関する最新情報を収集し、提供するようにしている。
世界5G成長の牽引者へ
クアルコム社は5Gの商用化の実現に向けて、十数年以上の基礎的研究・開発を続けてきた。2017年10月、高通驍竜X505G モデムチップは世界で初めて、千兆レベルの超高速で、28GHz帯の5Gデータのコネクションをすることを実現した。このほか、クアルコム社は他国に先駆け、世界初の5Gスマートフォン発展計画を策定した。
絶えず開拓と革新を進めるのはクアルコム社の核心競争力だと認められる。3Gデジタル通信規格であるCDMAが開発されてから、ずっと技術革新への資金投入を大量に行ってくる。毎年、会社年収入の20パーセントが研究開発に投じられ、目下のところ、モバイル業への投資は累計470億ドルに達していることは、注目に値する。
高通無線通信技術(中国)有限会社の高級市場と公共関係の最高執行責任者である陳雷氏によると、クアルコム社は早くも十数年前に5Gの研究開発を始めた。ここ数年、5G基礎技術、原型テストなどの分野を重点として研究開発と革新を続けてきた。
現在、クアルコム社は中国のネットワークサービス提供会社、デバイス提供会社、端末メーカーなど全産業チェーンとの協力を強化している。例えば、2016年2月、クアルコム社は中国移動5G聯合創新センターと提携を結んだ。その後、2017年2月、中興通訊(ZTE)と中国移動(チャイナモバイル)と手を組んで5Gの操作性テストとOTA試験をし、成功すれば、5G技術の検証と商用化において飛躍的な進歩を遂げることになる。
クアルコム社は中国市場に入ってから20年以上になるが、「中国に根を下ろし、知恵をシェア、革新を促し」の戦略を踏み込んで実施し続けている。これからの5G時代に、クアルコム社の先端の無線通信技術は各産業に大きな商機をもたらし、中国のスマート製造業もモデル転換・バージョンアップを加速させると見込み。