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「浦東バイオ医薬産業マップ」発表

上海浦東 2019-04-04

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このごろ発表された「浦東新区バイオ医薬産業マップ計画」によると、浦東は張江ハイテクパークなど既存のパークをもとにさらに開発し、産業要素を集中させる同時に、張江医療器械産業基地、張江革新薬産業基地などの新しい産業基地は今後さらに細分化される。

2018年、浦東新区バイオ医薬産業規模(工業生産値とサービス業収入)は672億元(1元は約16.6円)で、同期比12.7%増。うち、製造業における一定規模以上の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の総生産額は500億元の大台を超え、548億元に達して前年より16.2%増加した。

一方、革新薬の開発にも大きな成功を収めた。2018年10月に登場した和記黄埔医薬の第1類新薬Fruquintinibは、中国で自主研究・開発した初の抗腫瘍薬剤。また君実生物が開発したPD-1モノクローナル抗体も許可を得て発売され、国産PD-1製品のゼロの突破を実現したことを意味する。現時点で、浦東新区は7つの第1類新薬は批准されて上場し、全国での占有率は20%近くで、1位となっている。

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このほか、II、III期臨床試験段階に入った薬物は60種類を超え、うち第1類新薬は30を上回っている。例えば、緑谷制薬と中国科学院上海薬物開発所が開発したGV971も、今年中に発売される見込み。

医療器械分野では、低侵襲手術医療設備、凱利泰医療器械を代表とする産業クラスタが形成しつつある。今のところ、浦東新区で発売された革新医療器械製品は6つになり、全国の11%または上海の三分の二を占めている。ほかに医療器械登録証を取得した第3類医療器械製品は20種類を超えているという。

2018年9月、微創が自主開発したFirehawk(火鷹)ラパマイシン標的溶出冠動脈ステント・システムの研究結果は英国の著名医学誌「ランセット」に掲載された。これは医療器械において中国が新たな一歩を踏み出したことを意味する。

爆発的な勢いの成長を見せる国産革新薬・医療器械は黄金期に突入したといえる。この状況を見てみると、産業をさらに拡大することが急務となっている。浦東は総面積が10平方キロ近くに達する四つの産業基地を建設した。うちに張江革新薬産業基地(張江南区)の面積は約3平方キロで、革新薬・医療技術産業化基地及びCMO/CDMO委託生産基地として位置づけられているという。張江医療器械産業基地(張江東区)の面積は4平方キロで、先端医療器械の開発と生産を受け持っている。ほかに面積0.5平方キロのデサノ旧港基地と面積2平方キロの張江総部園はそれぞれ化学薬剤産業化及びCMO基地、と研究開発センター及び企業総部として機能しているという。

革新力が強い基地に恵まれている浦東のバイオ医薬産業では2020年までに製造業・工業及び先端技術サービス業の総生産額が合計1000億元になる見込みで、またバイオ医薬の開発を加速させ、2025年までにグローバルなバイオ医薬開発の策源地と産業群を形成するという目標も掲げられている。