日本商人が感嘆する輸入博の驚くべき効果は?
「中国国際輸入博覧会は間違いなく海外企業のための橋である。繋げられたのは出展企業と数多くの中国人バイヤーだけではなく、輸入博は業界フォーラムやビジネスマッチング会によって世界範囲で企業間、企業と市場間の交流のプラットフォームでもある」これは第1回輸入博に出展した日本の中小企業者らの感想だ。
第1回中国国際輸入博覧会 写真・視覚中国
斜陽産業と言われる日本の紡績業界は近年、生きることすら難しいようだ。日本国内における靴下類の輸入率は1988年の8.8%から去年の83.8%と大幅に増加した。こういう厳しい情勢の下、日本の靴下製造業者は海外進出に踏み切っている。靴下類の製造販売に携わる日本企業、株式会社三笠は高い売上高成長率を維持してきた一方、新しい市場への進出に悩んでいる。三笠は去年の第1回輸入博に出展できなかった。当時中国出張中の甘利社長は事前に入場登録の手続きを済ませなかったため、輸入博の様子も見えなかったことに残念に思ったという。三笠は今年納期遅れを避けるため、止むを得ず第2回輸入博へ出展のチャンスを放棄したが、6月にある中国企業との協力関係を立ち上げ、製品の出展をそちらに依頼したという。「好成績を収めることを期待している」と今回の入場手続きをすでに済ませた甘利社長は語った。
冒頭に書いたように、第1回輸入博に出展した日本の中小企業者にとって、輸入博は「意外な効果」をもたらした。第1回輸入博では、マスコミ600社の記者4000人以上は現場報道を行った。ある自動車部品メーカーの責任者は「ここでは、前から接触してみたかった企業と交流できる。マスコミによって自社の情報を広げ、その効果も抜群だった」と語った。
また驚くべきことは輸入博での高い効率だ。「合意形成の素早さに仰天した。相手側は誠意を持って商品を買い付けに来た。輸入博は本当に巨大な商機をもたらすのだ」とある会社の広報担当は語った。
「今年は中国市場を作るのだ」日本山口県の井上商店は去年の輸入博から多くの中国企業との接触を取り、中国のデパートで自社製品を販売しようという。同社は今年「辛明太子海苔」や「あわび粥」などの新品を打ち出し、中国市場の拡大を図っている。
花王は去年の輸入博で大きな成功を遂げた。今年の計画について、同社はESG(環境・社会・管理)分野における技術イノベーションを披露し、そういう要素が導入された製品を展示すると表明した。