上海、2020年も外資誘致の良いスタートを
新しい一年を迎え、上海は外資誘致の良いスタートを切った。10日、上海市人民政府の主催による、外資プロジェクト合同調印式では、投資総額が73億ドル(1ドルは約110円)を超えた60件の外資プロジェクトが調印された。
写真・Sipa
今回調印された外資プロジェクトのうち、製造業プロジェクトは39件、投資総額は47億ドルに達した。フォーチュン・グローバル500企業のプロジェクトは9件、地域統括本部の設立プロジェクトは20件近くだった。また投資額が1億ドルを超えたプロジェクトは20件で、集積回路、人工知能、バイオ医薬、自動車、金融、情報技術、エンターテインメント、医療健康などの分野に及んだ。
上海市商務委員会の楊朝副主任は「今回調印された60件の外資プロジェクトは上海の外資誘致の縮図だ。そして重大プロジェクトの件数や投資分野の広さ、レベルの高さから、私は上海を中心とした中国市場への投資の見通しが明るいと思う」と伝えた。
優れたビジネス環境こそ上海の外資誘致の鍵である。上海は3年連続でビジネス環境改善に向けた活動を行ってきた。今年では、ビジネス環境改革に関する案バーション3.0や投資促進の強化に関する32か条の措置が発表された。これより上海は「テスラスピード」が常態化する「上海スピード」を出し、国際競争力があるビジネス環境と投資環境をを作っていく。
データによると、2019年上海の新設外資プロジェクトは6800件、外資成約額は502.53億ドル、外資実際利用額は190.48億ドルで、それぞれ前年同期比21.5%、7.1%、10.1%増だった。本部経済面では、去年の新設外資系企業地域統括本部は50社、外資系研究開発センターは20か所で、累計720社と461か所だったという。