上海市文化観光局、「2019年上海市美術館運営状況報告」を発表
浦東の開発開放が開始以来、30年を経て、数多くの「芸術の花」は次々と咲いてきた。浦東の夜空は「芸術の光」に包まれて輝いている。上海市文化観光局はこのほど、「2019年上海市美術館運営状況報告」を発表した。報告によると、上海市における正常営業している美術館は83館で、うち18館は浦東に位置し、全市の5分の1を占めた。中華芸術宮をはじめとする国営美術館のほか、浦東の非国営美術館も大人気だ。
写真・Sipa
2019年末まで、一般に開放されている各美術館は83館、2018年より6館を減少した。これは去年発表の「上海市美術館管理弁法(試行)」が実施されたからだ。市文化観光局は美術館に対する審査を強化し、17館は今年の美術館名録から除名された。一方、金橋碧雲美術館、庫伯美術館、上古神龍美術館など、新しい11館は名録に登録された。
また83館のうち、国営美術館は25館、非国営美術館は58館だった。浦東美術館の大多数が非国営で、民間の美術館運営への情熱を示した。こういう包容力を持つことはまさに浦東文化の特徴である。
去年、上海全市の美術館は960の展覧会を開き、数は延べ841万人以上の観衆を動員した。中華芸術宮は一番人気のある美術館であり、来場者数が延べ164万人だった。浦東の非国営美術館も様々な活動を行った。上海芸倉美術館の「光/譜」展と「白昼の幻想」展はそれぞれ延べ10万人、6万人を動員し、全市7位、10位にランクインした。専門家によると、この2つの特展は深い芸術性と文学性があっただけではなく、「ファン経済」という成功の鍵を握ったことも肝心である。
注目に値するのは夜間の開館である。午後6時以降の開館は美術館業界の新しいトレンドになっている。張江にある昊美術館と黄浦江東沿岸の芸倉美術館は去年「浦東夜間経済示範点」に選ばれた。夜間経済(ナイトタイムエコノミー)重視の運営モデルのおかげで、美術館がなじみやすくなってきた。
今年浦東は引き続き、美術館をはじめとする文化施設の建設拡大に力を注いでいく。