国内初の完全外資系公募ファンド会社が陸家嘴に
写真・浦東発布
先週末、中国証券監督管理委員会(証監会)の認可のもと、国内初の完全外資系公募ファンド会社であるブラックロック社(BlackRock)の中国法人、貝莱徳基金管理有限公司が発足した。これは国内金融市場の更なる対外開放の現れで、中国に進出しようとする世界中の資産運用会社に示範を示したという。
ブラックロック社のほか、ニューバーガー・バーマン社(Neuberger Berman)やフィデリティ社などの外資系資産運用会社も公募ファンド設立の申し込みを証監会に提出した。今年6月に開催された陸家嘴フォーラムで、ニューバーガー・バーマン社のCOOは、上海はわたしたちが非常に重視する市場であり、ニューバーガーが中国のA株市場に参入してから10年もの経験を持っている。最近の5年間、中国側との協力による売上は全体の4割以上を占めたと表明し、株式や私募ファンド投資などにおいて中国、上海での見通しが明るいとの見方を示した。
ブラックロック社のある証券アナリスト・ファンド経理は、ブラックロックはA株市場の構造的成長を見据える。マクロ経済の視点では、中国の景気回復は他の国より速くて、第2四半期の各経済指標も予期以上だと表明した。
こういう状況を踏まえ、今後もますます多くの外資系公募ファンド会社が陸家嘴に集まるだろう。また、その理由について、陸家嘴が近年グローバル資産運用会社の中心地建設に焦点を当て、外資系資産運用会社の誘致に取り組んできたことがあげられるだろう。陸家嘴管理局によると、目下、60社以上の国際有名企業が陸家嘴で90社以上の外資系資産運用会社を設立し、全国の約9割を占めた。グローバル資産運用会社ランキング上位10位のうち9社が陸家嘴に入居した。全国において私募ファンド管理資格をもつ外資系資産運用会社の26社、中国国内で投資アドバイスサービスを展開する資格をもつ外資系資産運用会社の10社のうち、陸家嘴はそれぞれ23社、8社を有する。