上海、新エネルギー車産業発展計画を発表 2025年に生産高は3500億元を突破
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上海市人民政府は2月25日、「上海市新エネルギー車産業発展の加速に関する実施計画(2021~2025年)」(以下、「実施計画」と略す)を発表した。同日行われた上海市政府記者会見において上海市発展・改革委員会の任裘文副主任は、上海が本市の新エネルギー車産業の質の高い発展を積極的に推進し、世界的な影響力を有する新エネルギー車産業発展の集積地を作り上げると伝えた。
2020年の上海市の自動車製造業のデータを見ると、生産台数は264.48万台となり、生産高は6735.07億元に達した。そのうち、新エネルギー車の生産台数は前年比190%増の23.86万台、生産高は前年比170%増の663.64億元に及んだ。また、上海市の推奨で新しく使用される新エネルギー車は計42.4万台で、国内最大の規模となっている。
「実施計画」は、新エネルギー車産業のコア技術難関打破、優れた産業生態系構築、新技術の応用加速、関連のインフラ施設の改善、制度・体系の向上という5つの方面から、「第14次5ヵ年計画」期間(2021-25年)の上海市の新エネルギー車産業発展の目標を定めた。「実施計画」では、2025年まで上海の新エネルギー車台数は120万台を超え、生産高は3500億元を突破するという目標が掲げられた。
また、上海が業界大手企業の発展を支持し、高度な技術を有する実力のある国内外の企業を歓迎し、上海の自動車産業、特に完成車製造や研究開発プロジェクトへの投資を推奨すると表明した。
新エネルギー車の電池について、上海は全固体電池をはじめとする新製品の開発と産業化を加速し、自動車用のオペレーティングシステムやチップなどの分野での企業間協力を支持するという。
このほか、条件を満たした新エネルギー車分野の優秀な人材に対し、各種人材奨励を与えることも「実施計画」に盛り込まれた。