GM中国総裁Julian Blissett氏:チャンスに満ちる中国
このほど、インタビューを受けた自動車企業通用汽車(GM)の中国総裁Julian Blissett氏は「中国はチャンスの国であり、GMが遂げた発展はその強力な証拠である。われわれは中国市場で長期的な発展を促進するために、新たな機会を探し求め続けます」と示した。
最近、GMと上海浦東新区はプロジェクトの投資意向協定を締結し、新たに1億ドルを投資して一新したハイエンド輸入事業を構築することを発表した。この事業を通して、GMは中国の消費者の間で高まりつつある個性的な製品への需要を満たすために、最も象徴的な製品を導入する予定。Julian Blissett氏は「GMは、中国の経済と自動車産業の長期的な発展に自信を持っており、今回の投資は質の高い発展時代における新しい機会をつかみ、中国の消費者により多様でより豊かな製品とサービスを提供することに役立つ」と述べた。
過去2年間は感染症などの影響を受けたが、中国経済の基本面は依然として強力であるとJulian Blissett氏は考えている。同氏は、「中国の高級車市場では、伝統的な燃料車と電気自動車の両方とも成長を続けており、特に電気自動車の市場浸透率がさらに高まっている。GMの高級輸入事業が上海に導入することは我社が中国市場への信頼の有力な証拠である」と述べた。
最近、GMは中国市場を拡大するため、一連の措置を行った。11カ月前、浦東に位置するGM Advanced Technical Center(ATC)が改装されてオープンした。規模拡大後、設計能力は従来の2倍になり、世界市場のために未来向けの電気自動車製品を設計する。9カ月前、GMは中国地元の新興企業Momentaに3億ドルを投資すると発表した。8カ月前、浦東新区の金橋にあるGMのUltiumスーパーファクトリーが正式に稼働し、GM傘下の各ブランドの全面的な電気化のために強固な基盤を築いた。
Julian Blissett氏以下のように述べた。「浦東と上海は技術革新の楽土である。GMの中国での発展は浦東で始まった。我社と浦東の縁を振り返ると、25年前に上海汽車-通用(SAIC-GM)と汎アジア自動車技術センター(PATAC)という2つの合弁会社を設立したことにさかのぼることができる。長年にわたり、私たちはここに根ざしており、驚異的な「浦東スピード」で中国市場の事業を拡大し続けている。政府の長期的なサポートのもとに、GMは製造と設計、エンジニアリング、研究・開発の分野で完全なローカル能力を整えただけではなく、自動車金融、アフターマーケット、融資賃貸などの各部分に及んでいる産業バリューチェーンも築いてきた。」
Julian Blissett氏によると、近年、中国の電気自動車市場は勢いよく成長ており、このため、GMは電気自動車の戦略的配置を加速し、また引き続き投資して電気自動車の生産ライン、サプライチェーン、およびバッテリーパッケージなどの重要部品を含む製品の製造能力を改善し続ける。この前、GMは2025年までに世界範囲で電気自動車と自動運転車の研究・開発に350億ドルを投資し、それに30以上の新型電気自動車を打ち出し、そのうち20以上のものを中国で発売することを約束した。
上海で感染症再流行の間、GMはクローズドループ管理を通して安定な生産を確保し、今は生産を完全に再開し、在庫状況は良好である。Julian Blissett氏は「中国各レベルの政府が経済刺激策を発表したことを嬉しく思っている。これは、消費者の信頼感の向上と市場回復の促進にプラスの効果をもたらすと信じている。5月以降、我社の市場での動きは徐々に回復しており、そしてすべての指標は回復の傾向を示している」と語った。
「中国市場の強力な内的な原動力と人々の固い意志と勤勉な精神は、経済に新たな活力を注ぎ入れ続け、新しいチャンスをもたらす。GMの中国市場へのコミットメントは変わらない。私たちは中国の消費者の声に耳を傾け続け、より豊かな製品とより行き届いたサービスを提供することに力を尽くす」とJulian Blissett氏はつけ加えた。