「12箇条」で国際消費センター都市の建設を加速させる上海
最近開催された2022年国際消費シーズン並びに上海「5・5ショッピングフェスティバル」の始動式で、上海は「革新の原動力を引き出し、ファッショントレンドをリードし、国際消費センター都市の建設を加速するための若干措置」(以下は「12箇条」と略称)を発表した。「12箇条」には上海市政府が特別資金を拠出し、電子消費クーポンを発給することなどの措置がも盛り込まれている。
「12箇条」は3つの面に焦点を当てている。第一は、「上海市商業スペースレイアウト特別計画(2021-2035年)」を実施し、「国際レベル-市レベル-区レベル-コミュニティレベル」の4レベルの商業ネットワークセンターを構築し、広域、多拠点、集積型、ネットワーク化、マルチエネルギーレベルの国際大都市の新たな商業パターンを形成すること。また、ナイトエコノミーのスペースレイアウトシステムを整え、けん引的な、質の高い、持続可能な24時間活発都市を建設すること。
第二は、イノベーション駆動を加速し、中国国際輸入博覧会の波及効果を拡大し、「初」経済とブランド経済を大いに発展させ、国際ブランドの多国籍企業の地域本部、地元ブランドのグローバル本部が上海に誘致すること。デジタル経済の発展を加速し、新たな分野でリーダー的役割を果たし、スマート小売、業界の垣根を越えた小売、無人小売、グリーン小売などの新たなモデルと新たな業態を育成し、市場でけん引的役割を果たす新たな業態とモデル及びクリエイティブ活動に、また消費市場の成長に特に貢献する企業にそれなりのサポートを提供すること。
第三は、企業と市民に利益をもたらすという原則を堅持し、15分間の便利な生活圏の建設を推進し、「第14次5カ年計画」期間中に100箇所以上の市レベルのモデルコミュニティを育成し、毎年に国家レベルの育成建設パイロットコミュニティが2箇所増加することに取り組むこと。企業が多数の形で消費クーポンを発行することをサポートし、国家による自動車消費政策と本市による自動車消費拡大政策を実施し、特に、市政府は特別資金を拠出し、電子消費クーポンを発給するとともに、グリーン家電などの消費に対して適切な補助金を提供すること。
第3回上海「5・5ショッピングフェスティバル」は7月から9月まで開催される予定。始動式、成果発表会の開催に加えて、12のモデルIP、16区の「1区1テーマ」活動及びX回の特色のあるテーマ活動を行うことになる。