資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona」、中国における活動を開始
このほど、資生堂研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」が中国における活動を開始することは公表された。
「メディカルビューティー技術」「ホリスティックビューティー技術」をテーマにした当該活動で、資生堂はグローバルテクノロジーイノベーション創出に向けたプラットフォームのリード企業であるPlug and Playと手を携えて中国国内のスタートアップ企業を募集した。審査を通過した複数のスタートアップ企業は、9月以降の100日間のチャレンジ期間でアイディアのフィージビリティ検証を行い、12月の最終審査に臨むことになる。
都市型オープンラボとして2019年4月に本格稼働した「資生堂グローバルイノベーションセンター(GIC)」は「多様な知と人の融合」をコンセプトとしてイノベーション創出に向けた活動を推進している。これを背景に立ち上げられたオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」は外部のユニークな発想やテクノロジーと、資生堂が持つ美やサイエンスの知見を融合し、世界をワクワクさせる新たな価値の創造に挑戦するものである。
その取り組みの1つである「Co-Creation with Startups」は「フィボナ」プロジェクトの重要な部分であり、スタートアップ企業のアイディアや技術を資生堂自身の製品や技術、サービスに活用して、消費者のニーズと市場のトレンドにスピーディーに応えて、消費者に曾てない美容体験とサービスを提供することを目指している。
初めて中国で活動を展開する当該プロジェクトは「メディカルビューティー」技術に重点を置き、中国のお客さまが求める「極めて高い効果をもつ」ビューティーソリューション創出を目指すとともに、「ホリスティックビューティー」技術にも焦点を当て、全面的なヘルスケアモニタリング管理を通して、資生堂自身に備わる強い研究開発優位勢と結び合わせ、中国のお客さまに内側からのホリスティックビューティーソリューションを提供する。
初期の選考を通過した複数のスタートアップ企業はこれからの100日間のチャレンジ期間中に、資生堂研究所と共同して、プロトタイピングやモニターテストなどによるフィージビリティを検証する。12月に行われる最終審査で資生堂は中国のお客さまの価値づくりにつながるイノベーション創出に向けた様々な視点から、新たに連携を行うスタートアップ企業を採択する予定。
資生堂は、これからイノベーションを加速し、グローバルイノベーションを導入する同時に、現地のイノベーションを積極的に深化し、消費者により優れる製品やサービス、ビューティーソリューションを創出すると示した。