張江科学城
写真・上海観察
前身の張江ハイテクパークは1992年に設立され、国家レベルの重点ハイテク産業開発区だ。1999年に上海市は「張江に注目」という戦略を提唱して以来、張江ハイテクパークは高速な発展の軌道に乗り始めた。2010年から2012年まで、康橋工業園、国際医学園区、周浦繁栄工業園は張江ハイテクパークのコアエリアに編入され、張江ハイテクパークの敷地面積が約79.9平方キロメートルまで拡大した。2014年12月、中国(上海)自由貿易試験区のエリア拡大に伴い、張江ハイテクパークに所属した37.2平方キロメートルのエリアもその一部となった。2016年2月、国家発展改革委員会、科学技術部の許可を得て、上海市は張江で総合的なテクノロジーセンターを建設し始めた。2017年7月、「張江科学城建設案」が発表され、その計画面積は約95平方キロメートル。2018年5月、上海市は張江の管理体制を変更し、上海市張江科学城建設管理弁公室を発足させた。
張江科学城の区画 写真・上海観察
張江科学城の位置・アクセス
上海市の南東部、浦東新区の中心地に位置し、陸家嘴金融貿易区と上海ディズニーランドと接しており、上海浦東国際空港まで車で15分という好アクセス。上海市内環状線に隣接しており、中環線、外環線、羅山路、龍東大道など、都市交通の大動脈という幹線道路がエリアを貫き、地下鉄2号線、11号線、13号線、16号線などがエリア内の便利な軌道交通システムを構築した。
特色のある産業
現在、張江科学城では登録済みの企業は1.8万社余りで、情報技術、バイオ医薬などをはじめとする産業クラスターがおおむねに形成され、数多くのハイテク企業が集まっている。
イノベーション創出の生態系
イノベーション創出に必要な資源は持続的に集積している。現在、張江科学城には国家、市、区レベルの合計440の研究開発機構が集まっており、上海光源、上海超算センター、張江薬谷公共サービスプラットフォームなど、重要な研究開発プラットフォーム、そして上海科技大学、中科院高等研究院、中医薬大学、復旦大学張江キャンパスを含む20近くの大学や研究機関もあり、エリア内の企業の発展のために研究成果や技術サポート、人的資源を提供している。