中国初の「未来船舶共同研究センター」が浦東で発足
中国船舶グループ傘下の上海船舶研究設計院(以下は上船院)とDNVグループ傘下のDET NORSKE VERITAS(DNV)が共同で創設した中国初の「未来船舶共同研究センター」が6月19日、上海浦東で正式にオープンし、国際化の技術イノベーション協力プラットフォームを共に築く。
これは2つのグループが手を携えて戦略的協力関係をさらに一歩深化させ、しっかりにさせる重要な措置であり、一里塚のような意義を持つ全方位的な戦略的協力のもう一つの成果でもあり、世界海事が脱炭素とデジタル化モデル転換に対応して先を見据えた国際化協力を展開するモデルとなるであろう。
中国船舶グループは世界最大の造船企業であり、海洋装備のグリーン・スマートのモデル転換に焦点を当ている。そしてDNVを含む世界的に影響力をもつグループと連携して一連の工業実践を展開し、創造力に富むシステム的な解決案を提案し、全世界のお客様にハイクオリティで信頼性の高い製品とサービスを提供している。船舶工業グルーン化、スマート化発展の提唱者と先導者となっている。
DNVグループは世界的に有名な船級協会と国際的に権威ある機関であり、世界海事事業の革新的な発展を推進することに取り組む。長期にわたり、中国船舶グループとDNVグループはよい協力関係を維持しており、特に2019年12月に戦略提携の枠組みを締結したことは、双方の緊密な協力関係を際立たせた。
現在、グリーン・低炭素発展は世界の共通の認識になった。二酸化炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標、国際海事機関(IMO)の温室効果ガス排出削減目標は環境にやさしい船舶の発展に拍車をかける。同時に、人工知能、ビッグデータなどの新たな技術の船舶分野での応用拡大とともに、船舶のスマート化発展の歩みも加速している。
関係筋によると、当該共同研究センターは二酸化炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルを目標にし、海事のデジタル化モデル転換に取り組み、脱炭素、デジタルツイン、スマート船舶の3つの方向を中心にそれぞれ共同作業チームを設立し、海運業界のゼロ炭素排出とスマート化の推進から出発し、海運業界のグリーン化とスマートモデル転換のニーズに応えるために未来船舶の全体的な解決策を見出すという。
上船院とDNVは、平等と相互信頼、相互補完、協力ウィンウィンの原則に基づき、踏み込んだ技術協力を着実に展開し、グリーン・スマート船舶技術研究を加速し、同センターの架け橋の役割を十分に発揮し、両グループの、中国とヨーロッパの海事業界における交流と協力を促進し、世界の船舶・海事装備のグリーン化・スマート化のモデル転換に知恵と力を貢献していくと示した。