武田薬品傘下の「TakedaSpark」が再度アップグレード、3.0時代に突入
武田薬品中国は7月27日、「創見メタバース」2023武田薬品中国イノベーションチャレンジ(以下「チャレンジ」と略称)が正式にスタートすることを発表した。当該開始式で、武田薬品中国は傘下の開放型イノベーション・インキュベーションプラットフォームである「TakedaSpark」が再びアップグレードされ、3.0時代に突入することを発表した。
TakedaSparkの再度のアップグレードは、武田薬品中国が現地のイノベーションエコロジーとさらに融合し、デジタル医療技術のグレードアップとバージョンアップを促進する重要なマイルストーンとなる。アップグレードされたTakedaSparkには、より多元化した外部パートナーが加わり、新たな疾患治療分野を開拓し、より競争力のあるチャレンジシステムを導入する。これらの措置でTakedaSparkは「協力、実施、ウィンウィン」のコア目標をさらに深化させ、高付加価値の革新的な医療プランの規模化応用を促進し、より多くの中国人患者がイノベーションの成果に恵まれるように取り組む。
開始式で武田薬品中国はプライスウォーターハウスクーパース(PWC)、上海バイオ医薬革新転化基金とそれぞれ戦略的協力覚書に調印し、TakedaSparkのパートナー陣をさらに広げ、革新企業がより多元化した、より専門的な革新プロジェクト商用化支援をえるようにサポートする。
今後、PWCは専門的なコンサルティングをもってデジタル医療イノベーションプロジェクトの商用化に全プロセスにわたるサポートを提供し、専門的知見を共有する。上海バイオ医薬革新転化基金は、その革新案の商業価値評価の専門能力に依拠し、高価値のデジタル化革新案を選抜し、その豊かなバイオ医薬産業資源の優位性に頼って、革新プロジェクトのインキュベーションと転化を促進する。
関係筋によると、2021年に開催されて以来、武田薬品中国イノベーションチャレンジには150社の現地の革新企業が応募し、計12件の革新案が最終的な検証性試行協力段階に入ったということである。これにより、武田薬品中国は中国医薬業界がデジタル化イノベーションと新技術応用分野に秘めたポテンシャルを見通したことができたとともに、引き続き現地のスタートアップ企業と肩を並べて手を携えて現地のデジタル医療イノベーションソリューションをインキュベートするという決意を固めた。2023年には、より競争力のあり、自由度がより高いチャンレンジシステムを導入することでより多くの革新的精神、実用価値、ビジネスポテンシャルに富むソリューションやスタートアップ企業を引き寄せる。
武田薬品は1994年に中国に進出し、現在中国で3000名以上のスタッフを擁している。中国経済の発展とヘルスケア需要の増加に伴い、中国は武田薬品にとって重要な戦略市場の一つとなっている。
2020年、武田薬品中国は「武聚未来」五カ年戦略計画をスタートさせ、中国市場に投資を増加し、中国市場で満たされていないヘルスケア需要を満たすことに力を入れている。2025年までに、武田薬品中国は中国で15種類以上の革新薬を発売し、1000万人以上の中国人患者に恩恵を与える見込み。
2021年9月に、武田薬品中国地域本部が上海市浦東新区前灘に入居し、中国での新たな1ページを開いた。2022年に、武田薬品は「拓維中国」戦略のスタートを発表し、世界第2の医薬品市場の中国市場の潜在力を十分に発揮させる。2030年までに、中国は武田薬品の世界第2の市場になると見込まれている。