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2024年1-11月、浦東空港の越境EC直接輸出量は前年同期比20.2%増

上海浦東 2025-01-03

世界の電子商取引の急速な発展を背景に、中国の越境EC輸出産業は活況を呈している。 上海税関の最新データによると、2024年1~11月、浦東空港で検査を受けた越境EC直接購入輸出商品は4億7600万件で、総額が716億6200万元に達した。越境ECの直接輸出量は前年同期比20.2%増加した。

現在、越境ECを行っている企業は業務プロセスの革新、新規顧客層の獲得、ブランド構築などの努力を続けており、手を携えて海外進出を進めている。昨年年末に、浦東空港の速達便処理センターでは、間もなく日本や欧米諸国まで送られる越境ECの小包が1つずつ仕分けされていた。上海利盟国際物流有限公司の物流担当者兼総経理の張良氏は、「今、ちょうど年越し準備のピークシーズンです。例年と比べ、今年は準備期間が長く、貨物量も多く、出荷量は昨年同時期をはるかに上回っている」と述べた。

近年、中国国内の電子商取引プラットフォームは海外進出のペースを加速し、事業を展開する国の数は増加しつつ、販売商品の品目はますます豊かなになっている。越境ECを取り扱う物流会社には、商品のデザイン能力、海外での調整能力、スマート管理などの面でより高い需要が現れている。

税関総署は2024年11月25日に、越境EC輸出海外倉庫の申告の取り消し、輸出書類の申告手続きの簡素化、輸出小口混載貨物の「出荷前検査」試行の拡大、越境EC小売輸出複数エリア返品監督モデルの推進という4つの措置を通し、越境EC輸出の監督を最適化するたと通知を発表した。なお、同通知は同年12月15日より施行された。

上海税関管轄の上海浦東国際空港税関は、上海空港の豊富な路線資源を活かし、輸出越境電子商取引規制業務の改革を継続的に推進し、輸出電子パスを開始することにより、全プロセスの電子承認・リリースを実現した。データの活用で、企業の行政手続きを簡素化し、物流効率を向上させた。

上海浦東国際空港税関速達便監督一処の鮑方怡副課長は、「海外の『ブラックフライデー』消費シーズンなどのプロモーション割引に伴う越境EC輸出のピークに対応するため、私たちは事前に計画を立て、スタッフの配置を強化しました。企業が夜中に通関申告をしても、即時に申告・出国できるようにし、24時間対応のスマート通関を実現しました。同時に、我々は積極的に輸出の返品小包と輸出電子商取引を組み合わせた円滑化措置を実施した後、安全で効率的かつ高速な越境EC小売輸出返品チャネルを設置することに焦点を当て、越境EC小売輸出商品の『海外輸出』と『国内に返品可能』を遂げました」と強調した。