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ロシュ、浦東に20億元超を投資 新たな生産拠点を建設

上海浦東 2025-05-20

ロシュ製薬中国の新たなバイオ医薬品生産拠点投資プロジェクトの始動式が5月8日午前、張江科学会堂にて開催された。同プロジェクトには20億4000万元が投資され、第1期では主に眼底疾患の治療薬の現地生産を行い、中国の患者の高品質な医薬品に対するニーズに迅速に応える。

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ロシュ製薬中国の新たなバイオ医薬品生産拠点投資プロジェクトの始動式が5月8日午前張江科学会堂にて開催。(写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」)

ロシュは1994年に、浦東に進出して以来、30年以上にわたり浦東に根ざし、浦東と共に歩み、共に発展してきた。今回の新拠点は敷地が約53ムー(約21万4483平方メートル)で、建築面積が約2万5000平方メートルとなる。ロシュの眼科薬VABYSMO(ファリシマブ注射液)の現地生産が行われる。VABYSMOは、世界で初めて承認された眼科用のバイスペシフィック抗体医薬品で、現在は中国国家医療保険にも組み込まれており、眼底疾患の患者に革新的な治療手段を提供している。

新プロジェクトが完成した後、ロシュ製薬の中国国内で2つ目の革新医薬品生産拠点となり、現在ロシュ製薬中国区本部が有する生産拠点と連携しながら運営を展開する。ロシュの中国におけるサプライチェーンと現地生産体制が一層強化され、医薬品の価値創出におけるエンド・ツー・エンドの完全な産業チェーンが整備され、中国の患者により近くなり、現地ニーズへの迅速な対応が可能になるだろう。

浦東は今後、バイオ医薬分野において全産業チェーンの配置を強化し、研究開発と製造の両方を重視し、イノベーションの中核拠点と産業キャリアの戦略的配置を推進していく。世界トップレベルのバイオ医薬産業クラスターに照準を合わせ、改革措置の実行、政策メリットの発揮、サービス保障の強化を図り、グローバル創新医薬品・医療機器の「初披露地」、科学者のイノベーションと起業の「第一選択地」、制度改革の「先行実験地」となることを目指し、より多くの新製品が浦東から初めて世に出され、より多くの革新的医薬品が中国の人々に恩恵をもたらすようにしている。

出典:浦東時報