TAKEDA・大泉直人:知識財産保護が新薬の研究開発を後押し
ビジネス環境が良いかどうかは、企業の実感が物語っている。最近、武田中国の法務部上級特許顧問の大泉直人氏が、知的財産保護に関する自身の経験と所感を話した。2024年8月、大泉氏はグローバル商標チームからメールを受け取った。「武田製薬」の商標が、第三者によって医療機器で登録申請されていたという内容だった。「中国の最近の商標法の改正は、私たちにとってより多くの法的根拠を与えてくれた」と大泉氏は語った。「私たちはこの商標登録を阻止するために、中国国家知識産権局に異議申し立てを行った。」対応の過程で、上海におけるプロフェッショナルな姿勢が同氏に深い印象を残したという。
(写真・文匯報)
大泉直人氏によると、新薬の研究開発には長い期間と多額の投資が必要であるため、知的財産の保護は極めて重要だという。「近年、中国の知的財産関連法律が継続的に改正され、国際基準に近づいてきており、ビジネス環境の改善に向けて努力が続けられている」と語った。知的財産権保護とビジネス環境の改善による支援を受け、武田薬品工業は中国における新薬の開発への投資を拡大した。2015年から2020年にかけての投資額は15億元に達し、2020年から2024年の間に中国市場に15以上の創新医薬品を提供した。
1993年に初めて中国を訪れて以来、現在は上海で仕事して生活している大泉氏は、この30年間の上海の大きな変化には感慨深いものがあるという。同氏は、かつて両親からもらった中国の切手を見せてくれた。その美しい色彩とデザインは、今も彼を魅了してやまない。「ここには目まぐるしく変化するビジネス環境があるだけでなく、現代と伝統文化の融合を体験することもできる」と彼は話した。「上海で生活し、働くことができて本当に幸運です。」
出典:上海市発展・改革委員会、上海市人民政府新聞弁公室、文匯報