5月19日午後、2025年浦東新区科学技術フェスティバルが開幕した。あらゆる年齢層を対象に、科学普及・科学技術イノベーション・産業チェーンを融合させた壮大な科学技術カーニバルも幕を開けた。

上海市浦東新区の年間を通じた代表的なイベントの一つである今回の科学技術フェスティバルは「産業・科学技術イノベーション・科学普及」の融合発展を軸に、開幕式、10件以上の区レベルの重点的な科学普及イベント、及び1000件を超える大衆向けの科学普及シリーズイベントが開催される予定である。

5月19日午後、2025年浦東新区科学技術フェスティバルが開幕した。（写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」）

「浦東小院士（ジュニアアカデミシャン）」表彰式は、科学技術フェスティバルにおいて科学技術イノベーションの精神を受け継ぐ重要な一部である。当日、第16回の5名の「小院士」が中国工程院の丁健院士から証書を授与された。20年以上続く同ブランドプロジェクトで、これまでに累計93名の「小院士」と148名のノミネート者が育成されている。

浦東の開放型イノベーションの「看板」である大企業開放イノベーションセンター計画（GOI）は、さらに大幅なアップグレードを迎えた。バイエル、ファイザー、ソニーなど新たに5社の国際的なリーディングカンパニーが参加するようになった。2021年に浦東がGOI計画を打ち出して以来、メンバー企業は100社を突破し、6000社を超える企業に力を与える「エコシステムマトリクス」が正式に形成された。同計画はこれまでに累計3600社の技術ブレークスルーを推進し、540億元以上の投資を引き付けた。

今回の科学技術フェスティバルの期間中、青少年科学技術祭など一連の区レベルの重点的な科学普及イベントも開催される予定。これまでに、浦東新区には3つの国家レベルの実験室（基地）、14件の大型科学施設（プロジェクト）が集積しており、量子コンピューティングなどの先端科学技術分野においては、「九章」や「祖沖之号」をはじめとする重要な基礎的イノベーション成果をあげている。

また、浦東新区の３つの先導産業は、力強い成長の勢いを示している。C919大型旅客機は本格的な商業運航を実現し、中国の航空宇宙産業における画期的なブレークスルーとなった。「アドラ・マジックシティ号」クルーズ船は世界初航海を果たし、浦東がハイエンド製造分野で国際競争力を持つことを示した。17品目の第一類新薬が相次いで上市され、世界初のフルスケール人型ロボットのオープンソース・コミュニティが張江に誕生し、集積回路、バイオ医薬、人工知能の３つの産業の規模が1兆元の大台を突破した。浦東新区には5000社以上のハイテク企業があり、科創板（ハイテク新興企業向け市場）上場企業は51社に達している。

出典：WeChat公式アカウント「浦東発布」